Vol.2 小野瀬雅生(from クレイジーケンバンド)6/8 [Biography](05/10 12:08)
小:う〜ん、そうですねえ・・・・。昔の録音のせいなのか何なのか解かりませんけど、サウンドが飽和してないですよね。
西:そうそうそう。
小:はい。なんかドラムもベースも軽やかで。
西:でも、意外に結構バッキングを弾いてないんだよね。
小:あの〜、僕発見したんですけど、「LIVE in JAPAN」のHighway Starでジョンロードがソロ弾いてる時にリッチーってずーーっとチューニングしてるじゃないですか。
西:(笑)
小:「何をやってるんだろうな?」って思いながら長年聴いてて、ある日「あっ!チューニングしてる!こいつ!」って(笑)
西:そうそう。「♪ビ〜〜〜ガ〜〜〜」って音出しながら(笑)
―え、音出しながらチューニングやってるんですか?
小:そう!オルガンのソロの所にそれが全部入ってるんですよ!「すごいバッキングだな」って思いながら聴いてたのに(笑)
西:俺はそれに気が付かなかったの。ずーっと♪ガンガン♪やってるのは「さすがリッチー、すげーな〜」って思ってたら、それはロジャーグローバーがさ、ただ単に8分でベースを刻んでただけだったんだよね(笑)それとカンペキに間違えてて。
小:はい(笑)
西:ハイウェイスターなんてほどんど弾いてないんだよなあって(^^ゞ・・・でも最近、そういう感じで惹かれる人ってだんだん少なくなってきたなって思う。
小:そうですねぇ・・・・。
西:僕らより10歳くらい若いミュージシャンになっちゃうと、もう全然違う世界の人達になっちゃってるでしょ。
小:そうですね。
西:なんか、そういう話ってしたことある?
小:ヴァンヘイレンとかニールショーンとか、そういう人達は’70年代にいましたからね。その人達の話で辛うじて・・・。あとスティーブヴァイなんか結構聴いてたんで、それで話が出来るというか。
西:へぇ〜。一番フェイバレットって誰なの?
小:・・・僕ね、前に「あなたの好きなアーティストを書いてください」っていうアンケートに嫌がらせのようにギタリストを100人くらい書いた事がありまして。
西:(笑)
小:だから「誰なんだろう?」って。・・・その時々の自分の中でブームがあるんですよねえ。
西:やっぱり今でも、いろいろと追求したりしてる?
小:この前、久しぶりにツェッペリンを・・・「聖なる館」かなんか聴いて「こんなガリガリな音だっけか!?」って。そんな感じで、まあ色々と・・・。
西:最近思うんだけど、あの時代に影響受けた音楽ってもう一回聴き直して・・・やっぱり発見ってあるよね。
小:ありますね。
西:あの当時聴いてた耳と今の耳では全然違ってて。
小:明らかに違いますよね。
西:うん。「なんでこんな音楽、この人達は作ったんだろう?」って、未だに解からない部分もあるし、今だから解かる部分もあるし・・・すごく深いよなと。でも、要は・・・例えばディープパープルだったとしてもレッドツェッペリンだったとしても、2大ロックグループでしょ?
小:はいはい。
西:この2つだったらどっちを選ぶ?
小:・・・・どうでしょうねえ・・・・(*_*;
西:どっちも選ばない?
小:・・・どっちも選べないかなあ・・・。
西:(笑)
小:どっちも好きですよねえ・・・・。
西:どっちも好きでウェルカムな感じ?
小:ええ。
西:俺は、まずこの2つがNG派だから(^_^;)
小:なるほどなるほど。
西:最初のスタートがベンチャーズからいきなりラリーカールトンにいっちゃった人だから(^^ゞ
小:はいはいはい。
西:でも、どっちかっていうと僕ら高校時代って一大フュージョンブームだったでしょ。
小:そうですねえ。
西:でも、そっちの方にはあんまり流れなかったよねえ。
小:フュージョンには流れなかったですねえ。高中さんのコピーはしましたけど、でもあまりにもみんながやってるんで「俺は他のをやろう」と思って。
西:あ〜、やっぱりそういう意識が働いたんだ。
小:うん。
西:僕も絶対高中さんには行かなかった。でも、この間の小野瀬君のアルバム聴いた時にやっぱり感じたのは「やっぱり、この人はロック一筋の人なんだな」って。なんかそういうニュアンスって感じるんだよね〜。
小:はいはい。
西:面白いのが、フランクマリノでもそうなんだけど、どこかジャズがかった感じ・・。
小:はいはいはい。
西:そういう知識ってどこで知ったの?
小:知識もなにも、なんか無理矢理だったりしますよね。
西:自分で独学で勝手にやっちゃったって感じ?
小:ええ。・・・たぶんこの辺の音を選んでいけば、なんかジャズっぽくなるんじゃないかなって感じで。
西:(笑)
小:「聴こえるかなあ?聴こえた?」っていう感じで(笑)
西:やっぱ、そういう感じなんだね。
小:だから実際に、本当にジャズに詳しい人達と「これがこうだから」って言われても「あ、すいません。全然追いつきません!」って。「ムリです!」って(笑)
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